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CHEMEX コーヒーメーカー (3/5/6 cup)

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ドリッパー・サーバー一体型コーヒーメーカーCHEMEX。
有名なのでご存じの方も多いと思いますが、最近はハンドドリップはこればかり使っています。
左から6cup用(マシンメイド)、5cup用(ハンドブロウ)、3cup用(ハンドブロウ)です。

 

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※写真は5cup

デザイン面が前面に出やすいコーヒーメーカーですが、あっさりしながらも薄すぎずまろやかな味が個人的にはかなり好みです。
扱いとしてはHARIO V60と同じく湯を注ぐタイミングに依存しやすいのですが、
KemexはV60の蒸らし時間のために付いている溝のような機構もないので、完全に淹れる人のタイミング次第になります。
私は45ml→100ml→200ml→あとは150ml刻み・・・としています。
CHEMEXの特徴はそのフィルターの分厚さで、粉が湯にさらされる時間は少ない一方で、
フィルター内で留まってる時間は長いのでまろやかになるのかと思っています。
で、最初の写真の通り私は何故か3種類持っていますので軽い比較でも載せておきます。

■6 cup (マシンメイド)

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恐らく一番一般的なバージョンです。
1 cup=150mlぐらいのイメージでサイズをご想像頂ければと思います。
4人ぐらいの家族でも一度に入れられます。
マシンメイドと書いてあるのは機械で作っているという意味で、比較的にリーズナブルに買えます。
とは言っても国内正規流通で買うと8000円ぐらい。
並行輸入品なら5000円台です。
安くはないんですが、まぁドリッパーとサーバーが一緒になっていることを考えるとそこまで極端な値段ではないかと。

■5 cup (ハンドブロウ)

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5 cupバージョン。
6 cupバージョンと比べると背が低めでずんぐりしています。
フィルターは6 cupと共通です。
ハンドブロウとは職人の手作業で作っているということを意味しています。
マシンメイドとの違いは表面の滑らかさとガラスの分厚さです。
写真では伝わりにくいのですが、ハンドブロウの方が明らかに表面が滑らか。
分厚さは下の写真を見て頂ければ一目瞭然です。

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上が6 cup、下が5 cupです。
明らかに5cupの方が分厚いです。
あと、分厚いからだと思いますが、5 cupはうっすら緑がかっています。
この厚みと緑がかったガラスの色、表面の滑らかさがなんとも言えない高級感があり非常に所有欲を満たしてくれます。
お値段は・・・26000円ぐらい。
は?って思うぐらいのお値段ですよね。
Kemexにハマりまくったので散財してしまいましたが、普通は6 cupのマシンブロウを買うのをお勧めします。
ぶっちゃけ味は変わりません。
なお、5 cupはハンドブロウのみでマシンメイドのラインナップはありません。

■3 cup (ハンドブロウ)

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3 cupバージョン。
5/6 cupとは明らかに違う見た目で一番スタイリッシュです。
より三角フラスコっぽいとも言えます。
形状が明らかに違うので、5/6 cupとはフィルターの互換性もありません。
写真はハンドブロウですが、3 cupはマシンメイドもラインナップに存在します。
マシンメイドで7000円、ハンドブロウで18000円ぐらい。
見た目は良いんですが・・・
後述しますが、3 cupは買って後悔したと思っています。

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5 cupにフィルターをセットするとこんな感じ。
コーヒーは30g乗せていますが、まだまだ余裕があります。

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5/6 cupは間口が広いので注ぎやすく、直接フィルターにお湯が当たりにくいです。
コーヒーの層が薄いので湯を注ぐとあっという間に浸透してフィルターまで到達して湯が染み始めます。

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注いですぐにトポトポとコーヒーが垂れ始めます。
一気にお湯を注いでしまうと蒸らしがほとんど無く薄くなるので
少なくとも一注ぎ目だけは45ml程度で抑えるのをお勧めします。

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抽出後。
木製の部分を持つのですが、ここも結構熱くなっているので気をつけてください。

ちょいお高めですが、一体型で気軽に淹れられる。抽出速度を自分で調整できる奥深さもある。デザイン最高。
と十分買う価値があるコーヒーメーカーだと思います。

どのバージョンを買うかですが、1人から4人までなら6 cup(値段が気にならないなら5 cup)がお勧めです。
(もっと大人数向けには6 cupより大きいバージョンもあります。)
前述通り3 cupはお勧めしません。
何故か。それはフィルターの差です。

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左の白いのが3 cup用。右の無漂白が5/6 cup向けです。
5/6 cup向けは元々折り畳んであるものを広げてあります。
まず一つ目は3 cup向けは大きくて、自分で折り畳まないといけない点。
まぁこれは面倒なだけなのでそこまでマイナスではありません。
二つ目は上の写真だとわかりにくいので、下に雑誌を敷いてみます。

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明らかに3 cup向けの方が薄い。
散々フィルターが厚いと言っていますが、それは5/6 cup向けで、
3 cup向けはV60用とかとそんなに差がありません。
結果、抽出スピードが速くなりかなり薄い味になります。

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更にこれをセットすると上記のように3 cup向けはかなり鋭角になります。
お湯も注ぎにくいし、同じ量だとするとコーヒー粉の高さが5/6 cupより高くなりムラに繋がります。

あと、CHEMEXは色んなオプションがありますが、ほとんどが5/6 cup向けで3 cupには対応していません。
私は使っていませんが、金属フィルターを使う方は3 cupには合うものが(多分)ないのでご注意ください。

よくコーヒーマニアの人たちが1人分しか淹れないのなら、1~4人向けフドリッパーは買っちゃダメだ!と言っていますが、
Kemexに関してはあまり気にせず5/6 cupを選んだ方が良いと思います。
ちなみに、私は1人で飲むときも150mlしか淹れないということがないので、他のドリッパーも~4人向けを買っています。
(一度Kalitaのウェーブドリッパーで1~2人用を買って大失敗しました。)

長くなりましたが、CHEMEX自体はお勧めのコーヒーメーカーです。
自動コーヒーマシンに飽きた方は是非試してみてください。

因みに何で3つも持っているかというと・・・
6cupで満足だけど一人用なら3 cupの方が良いのかな?
→ハンドメイド良いなぁ・・・買っちゃえ!
→失敗した・・・でもハンドメイドいいなぁ・・・
→5 cupハンドメイド
ということです。アホですね。

なお、下記リンクは並行輸入品なので若干安いです。