:Digital Layout:)

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日本語に対応したスマートタイプライター Freewriteを使ってみて

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スマートタイプライターFreewriteが日本語に対応したのでレビューしてみます。
はっきり言ってしまうと、これは大人のためのオモチャです。(良い意味で)

☑思わず打ちたくなる書き心地のキーボード
Freewriteのキーボードは控えめに言って最高です。

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軸は普通のCherry茶軸ですが、筐体がガッシリしており分厚い底板のお陰でしっかりした打ち心地です。
このまま普通のキーボードにしてくれたら絶対買いますね。
配列はANSIとISO配列が選べます。
海外の人のレビューを見ると意外にISO配列が多いです。
私はANSIを選びました。

☑E-inkは視認性よくテキストには最適

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 Kindleでも感じましたが、やはりE-inkでのテキストは素晴らしいです。
画面の反映のラグは当然ありますが、意外に短く入力時にストレスは感じません。

☑意外にちゃんとした日本語変換

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何のIMEが入ってるのか分かりませんが、変換は意外にちゃんとできます。
上のように稀に変換候補の優先順位がよくわからない場合もありますが、
マニアックな変換候補も載っており十分使えるレベルです。

☑専用クラウド対応はレスポンスよし
クラウドは専用のクラウドPostbox以外にEvernoteGoogle DriveDropboxに対応しています。
Freewriteのsendキーを押すとPostboxとあらかじめ設定した連携クラウドにアップロードされます。
専用クラウドのPostboxは非常にレスポンスがよく、sendを押したらすぐに反映します。

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Postboxから連携クラウドと同期やpdfでダウンロード藻可能です。

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☑実用ツールというより思考ツール
ここまでべた褒めですが、じゃあ実用性があるかと言われると難しいところです。
まずカーソル機能がありません。
カーソルキーがないのではなく機能自体がないので、前の文章を訂正しようとするとそこまでBackspaceで消すしかありません。
こうすることで頭の中で推敲しがなら書くようになるという思考ツールの趣が強いです。
日本語の変換時の文節位置はshift+pgup/downで切り替えることができるのに、
普通のカーソルキーには対応しないあたり、わざとそうしている気がします。
また、1.8kgという重さとこの大きさはとても気軽に持ち歩くツールではありません。
外に持ち歩く場合はFreewriteを持ち出すこと自体が目的となるでしょう。
なので、Freewriteは普段の生活に溶け込む実用品ではなく、それを使うこと自体が目的になるオモチャに分類されると思います。
ですが、思わず打ちたくなるキーボード、所有欲を感じるアルミボディ、美しいテキストと、オモチャとしては実に面白い商品です。

499ドルというiPad miniならお釣りが来るお金を出してこれを買うのを万人にお勧めは出来ませんが、
テキストを打つのが楽しいという経験を期待する人にはうよいオモチャだと思います。